被災地から十分離れた地域に居住されている方の被ばく、汚染および被災地か ら避難された方の汚染について

 本文書は汚染、被ばく等の状況が変化したため 2011/6/1にホーム ページのアーカイブに移動しました。文書内では事故当時の数値が用いられていますが、現状では大きく変化しており2011/6/1現在の状況とは大幅に異 なっていますので取り扱いには十分ご注意ください。

 

 福島の原子力発電所における事故に伴い、空気中あるいは降下微粒子による放射能の付着や放射線被ばくを心配されている方が多数いらっしゃると思われますが、その量は大変微量であり、政府からの発表のように原子力発電所から十分離れた地域では人体に影響を与える量ではありません。3月20日のNHK報道によりますと、「福島県内で放射能汚染や被ばくの測定を行った57000人中、全身の除染が必要となった方はゼロであった」としています。また、現地で緊急の作業を行った方であっても、靴底や車のタイヤにわずかの放射能を検出したのみです。また、2日間の福島県内での活動(移動を含めのべ4日間)による外部被ばく線量は20μSv(0.02 mSv)前後と、健康に害がでるおそれがあるとされる100 mSvと比較すると遙かに少ない量でした(学会会員施設から現地に派遣された会員からの情報)。

 現在、風評による無用な心配から被ばく測定を保健所や病院に依頼する方が増えていますが、これによって電話がつながりにくくなったり、保健所や病院の正常な日常業務を損なう状態になっています。また、被災地におかれましても、被災地および被災地に出入りする人に対する線量測定は、被災者の救済、支援、復興作業を著しく損なうものとなりますので、無用な心配による線量測定の依頼は極力差し控えていただきたいと考えております。この点についてはマスコミに対しても、無用な不安をあおらない事を強く希望します。また、被ばくに関しては政府が公表する正確な情報を信頼し、くれぐれも根拠のない風評等に振り回される事がないようにお願いいたします。なお、各地域の保健所等で被ばくに関する検査や健康相談等の体制が整いつつありますが、「避難・屋内待避勧告地域内に1日以上滞在した方で希望者のみ被ばく検査を実施する」などと、限定されていることを附記します。

 また、福島県から移動されてきた方々の宿泊を拒否するようなことが起こっていると報道されています。厚生労働省はこれに対して「原発のすぐそば以外は放射線量が低く、過剰反応すべきでない」とコメントを出しています。上記のごとく、福島から避難されてこられた方々の放射能汚染量から判断して、その方々が避難先でその地の方々に影響を与えることはあり得ません。国内全地域の方々の冷静な対応を切にお願いする次第です。

2011年3月20日 日本核医学会

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