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平成21年 理事長よりの挨拶

日本核医学会理事長の就任して

一般社団法人日本核医学会
理事長 玉木 長良

 

このたび日本核医学会理事長に就任しました。微力ではありますが、会員の皆様と共に、学会の活性化を通して核医学の発展、普及を目指していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
理事長に就任早々、核医学検査で最も広く使用されている99mTcの供給がカナダの原子炉のトラブルから支障をきたしています。この問題は2年前にも生じましたが、今回はトラブルの期間が長く、世界中の核医学診療担当者を悩ませています。この問題を通してあらためて99mTcが核医学検査の中心的存在であることを認識しましたし、今後種々の団体と連携しつつこの問題の解決にあたる必要性を痛感しているところです。
近年分子イメージングの研究が注目されていますが、それを最も安全かつ有効に臨床に利用できるのはPETを含む核医学検査です。また分子標的手法をアイソトープ治療に応用することもできます。この数年の目覚ましいPET検査の普及と、がん診療への利用が増してきています。さらには最新のラジオアイソトープを用いた内用療法も次第に普及をしてきており、新しい核医学に対する期待度が増しています。このような新しい核医学診断・治療の手法を正しく教育し、広く日常診療に活用していただくような啓発活動が必要です。
最近多くの医療機関が包括医療を導入することにより、核医学検査が減少する傾向が見えています。包括医療は同時に医療の適正化にも利用されています。したがって私たちは声を大にして核医学検査は不可欠であることをアピールすることが必要です。これまで関連深い主な学会や団体に働きかけることで、核医学の主たる検査が処置2扱いを受け、入院中に実施してもある程度の収益が得られるようになっています。このような横の連携を通して核医学の必要性を説き、さらなる活性化を図っていく必要性を感じています。とりわけ核医学検査が患者にとって最も適切な治療を選択し、その効果を迅速に評価でき、その結果患者にやさしい個別化医療を提供できる点を広く医療関係者や国民に伝えていくことがこの学会の大きな指名と考えています。
秋の核医学学術総会は昨年から核医学技術学会との合同開催となり、多彩なプログラムを立案実施することができるようになりました。幅広い分野の方々の参画により、核医学会が今後も大きく発展できるように尽力する所存でおります。どうぞご支援のほどをお願いします。


2009年10月29日(木) 08:15