日本核医学会では平成5年から認定医制度が開始され、既に10年が経ちました。今年からは専門医制度が導入され、これに向けて移行の手続きが開始されています。これに伴って来年から、これまでの核医学会認定医試験は専門医試験となります。認定医制度が発足した当時の目的は核医学が社会の人々に貢献できるように、日本核医学会が優れた医師を認定医と認定することにありました。
今日、地域で開催されている核医学実践セミナーは一般医師を対象にしており、また、市民公開講座は一般市民を対象にして、核医学に対する正しい知識と正しい利用法が紹介されています。更に、最近のインターネットでの情報公開や報道機関の情報により、PET も含めて核医学に対する関心が高まってきています。このような背景の中で、核医学専門医がより専門的な最新の核医学に対する知識を持ち、一般医師や市民への啓蒙も重要となってきます。
伝統ある秋の核医学会総会と並んで、平成13年に始まったこの春季合同セミナーの歴史はまだ浅いのですが、初心者のための講習会、専門医教育セミナー、PET研修セミナーとそれぞれ目標は若干異なりますが、いずれもこれからの高い意識を持ち合わせた核医学専門医の養成を最終目標としております。
第4回の春季合同セミナーは平成16年4月22日(木)から24日(土)までの3日間、大阪国際交流センターで開催いたします。その日程の概略が完成いたしました。初心者のための講習会は4月22日から、専門医教育セミナーとPET研修セミナーは翌日の4月23日から4月24日の午前中までとなっています。ここで、専門医教育セミナーは来年から始まる専門医試験受験者の教育と既に核医学認定医(専門医)を取得されておられる方々の生涯教育の一環として企画しております。プログラムでご覧になりますように、23日の午後からは初心者と専門医(試験受験者を含む)の合同対象の企画として、PET以外の腫瘍核医学を研修していただき、24日の午前中には初心者、専門医(試験験者を含む)、PET研修者合同で最近特に関心の高いPET 臨床応用を研修していただきます。
PET 研修セミナーは最近のPETの国内での普及と今後のPET設置施設の増加も考慮して、PET 核医学委員会前委員長の福田 寛先生を中心に企画していただきました。 また、井出 満先生と宇野 公一先生の企画でPET 癌検診のガイドラインも紹介されます。
各講習会や研修セミナーのオーガナイザーの先生方と講師の先生方のご協力で素晴らしいプログラムとなりましたので、こぞって春季合同セミナーにご参加頂きたく存じます。今回は初心者の講習会だけでなく、専門医教育セミナー、PET研修セミナーも事前登録を原則とさせていただきます。参加頂く先生には前もって資料を送らせて頂きますので、当日は是非ご持参頂きたく存じます。
平成 15年 11月
第4回春季合同セミナー
会長 吉 田 祥 二
初心者のための講習会のご案内
教育・専門医審査委員会前委員長 玉 木 長 良
委員長 油 野 民 雄
今年も初心者のための講習会を企画しました。以前は核医学講習会として独立して企画していましたが、専門医のための教育セミナーやPET研修セミナーなどと合同でセミナー形式で行うことになっています。この講習会では核医学診療の概要をはじめ、ラジオアイソトープの取扱い、画像解析、放射性薬剤、撮影機器と精度管理、そして診療の現場での利用法に至るまで、核医学診療の概要をわかりやすく理解できるように企画しました。もちろん、同時に開催されます教育セミナーやPET研修セミナーにも参加していただき、最先端の核医学診療について学ぶことも可能です。これから核医学診療に従事される初心者の方に役立つ内容であることを願っています。
専門医(認定医)教育セミナーのご案内
春季合同セミナー会長 吉 田 祥 二
核医学会にも専門医制度が発足し、来年からはこれまでの認定医試験に代わって専門医試験が始まります。この専門医教育セミナーの受講対象者は専門医試験の受験者と既に認定医(専門医)の資格をお持ちの方です。受験の準備と新しい核医学の新しい知識を求める生涯教育の場として利用して頂ければと考えております。興味あるプログラムを組んでおりますので、多くの方のご出席を期待しております。
PET 研修セミナーのご案内
PET核医学委員会前委員長 福田 寛
委員長 伊藤 健吾
昨年に引き続きPET研修セミナーを行います。平成14年4月に院内製造のFDGを用いるPET検査が保険適応になり、約2年が経過しました。保険適応に当たっては検査の安全性と質を維持するために施設基準において検査を担当する医師および放射線技師の専門性が規定され、所定の研修を受けることが求められています。また、検査の実施においては当学会の定めたガイドラインを参考にすることが厚生労働省から求められています。 本研修セミナーではFDG-PET検査の基礎から領域ごとの臨床応用までわかりやすく解説するとともに、学会の定めたFDG-PET検査のガイドラインに則ってFDGの合成に必要な作業環境、製造および品質管理体制について解説致します。また、日本では保険診療とともにFDG-PETによるがん検診が急増していますが、その実際と実施上の問題点についても解説する予定です。多数のご参加をお待ちしています。



